【過敏性腸症候群】腹痛と下痢が鍼灸で改善した実際のケース

2025年11月11日

「食後すぐにお腹が痛くなる」「下痢が突然起きて外出が不安」
このような症状を繰り返す方は、**過敏性腸症候群(IBS)**の可能性があります。

今回は、5年間続く腰痛に加え、IBSによる腹痛と下痢で悩まれていた30代男性が
鍼灸(経絡治療+YNSA)と皮内鍼によって症状が改善したひとつの症例をご紹介します。


患者さんのご紹介

・30代男性

・車の整備士

中腰姿勢、しゃがむ動作が多く
以前から腰に大きな負担がかかっていました。

R6年10月に腰痛で来院し、月1回の鍼灸施術を継続して行なっていましたが
R7年1月24日の来院時に、
「食後すぐ腹痛が起きて下痢になる」
という新たな悩みをご相談頂き対応しました。


過敏性腸症候群(IBS)とは?

IBSは、腸に炎症やポリープなどの病気がないにも関わらず、
腹痛・下痢・便秘・ガスなどが慢性的に続く“機能性腸疾患”です。

✅ 特徴

  • 日本人の10〜20%が悩む

  • 特に20〜40代に多い

  • ストレスで悪化しやすい

  • 排便後に痛みが軽減することが多い

患者さんは典型的な下痢型IBSの症状を呈していました。

✅ 原因として考えられるもの

  1. ストレスや不安

  2. 生活習慣の乱れ

  3. 食事(高FODMAP食)

  4. 脳腸相関(脳と腸の相互作用)の乱れ

IBSは自律神経と深い関係があるため、鍼灸との相性が良いとされています。


施術内容

IBSの症状改善に向け、以下の施術を組み合わせました。

① 経絡治療(自律神経の調整)

東洋医学では、胃腸の不調は「脾胃の弱り」や「肝気の滞り(ストレス)」が関係すると考えます。経絡治療で気血の流れを整え、自律神経を安定させることを目的に施術しました。

② YNSA(山元式新頭鍼療法)

ストレス過敏・自律神経の乱れに効果が期待できる治療方法のため併用。

③ 皮内鍼(特に著効)

左右の前脛骨筋(すね)にある胃経のツボ
「下巨虚(げこきょ)」
に皮内鍼を貼付。

これが非常に効果的で、

  • 食後の腹痛が軽減

  • 下痢をしにくくなる
    など即効性を感じられました。

皮内鍼が外れると症状が戻るため、継続して施術を行っています。


経過と変化

継続的な施術により、腰痛・IBSともに以下の改善がみられました。

✅ 腰痛

  • 中腰姿勢でも痛みが出にくい

  • 作業後の疲労感が軽減

  • 以前より動きやすくなった

✅ IBS(下痢型)

  • 食後の急激な腹痛が減少

  • トイレに駆け込む回数が大幅に減る

  • 下痢の頻度が落ち着き、不安が軽減

  • 外出時の安心感が増えた

患者さん自身も
「まさか鍼でここまで変わるとは思わなかった」
と話をされていました。


IBS改善の鍵:FODMAP食のポイント

IBSの症状は、食品に含まれる糖質「FODMAP」によって悪化する場合があります。

🔥 高FODMAP(避けたい食品)

  • 玉ねぎ・にんにく・キャベツ

  • 小麦製品(パン・パスタ・ラーメン)

  • りんご・梨・もも

  • 牛乳・ヨーグルト

  • 豆類

  • 甘味料(ソルビトールなど)

🌿 低FODMAP(摂りやすい食品)

  • 米・十割そば・オートミール

  • なす・大根・ズッキーニ

  • バナナ(生)・いちご・ぶどう

  • ラクトースフリー乳製品

  • 豆腐・ナッツ類

食事の影響には個人差があり、医師・栄養士の指導のもとで行うのが望ましいとされています。


まとめ

今回の症例では、
✅ 5年前からの慢性腰痛
✅ 食後すぐの腹痛と下痢(IBS下痢型)
という二つの悩みに対して、
経絡治療・YNSA・皮内鍼を組み合わせることで大きな改善が見られました。

過敏性腸症候群は自律神経と深く関わっており、
薬だけでは改善しづらいケースも多い疾患です。

鍼灸治療で身体全体のバランスを整えることで、
・腹痛
・下痢の頻度
・ストレス
が同時に軽減し、生活の質が大きく向上することがあります。

「ストレスでお腹がすぐ痛くなる」
「突然の下痢が怖くて外出できない」
「長年の腰痛がつらい」

このようなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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