アトピー性皮膚炎のかゆみと肌荒れが軽減 -鍼灸治療-

2025年10月21日

はじめに

「顔や手のかゆみがつらい」「皮膚が荒れて人と会うのが憂うつ」――
そんな悩みを長年抱えている方は多いのではないでしょうか。

今回は、病院での治療を続けてもなかなか症状が落ち着かず、鍼灸治療を取り入れることで少しずつ肌の状態や気持ちが変化していった60代の女性のお話をご紹介します。


患者さんの背景

60代の女性で、塾の講師をされている方です。
人前で話す機会が多く、顔や手のかゆみ・皮膚の荒れ・見た目の変化に強いストレスを感じていました。

特に季節の変わり目になると症状が悪化し、睡眠不足や仕事のプレッシャーが重なると、さらにかゆみが強くなることがありました。


鍼灸治療を始めたきっかけ

病院での治療を続けても思うように改善が見られず、
「体の内側から整える方法を試してみたい」と考え、当院の鍼灸治療を受けることになりました。

初めは月1回のペースで通院され、季節の変わり目やストレスが強い時期には月2回に増やして施術を行いました。


施術内容と経過

鍼灸では、皮膚の炎症や免疫反応に関わる自律神経と血流の調整を重視して施術を行いました。
顔や手のかゆみが強い時期には局所のツボを中心に、ストレス反応が強いときには腹部や背中のツボを用いて全身のバランスを整えました。

最初の数か月は「施術後しばらくは少しかゆみが落ち着く」という程度でしたが、半年、1年と続けるうちに、
「施術後ひと月くらいは肌の状態が安定している」
「かゆみが出ても以前より軽く、治まりが早い」
と感じるようになりました。


食生活のアドバイス

アトピー性皮膚炎の症状は、体内のバランスとも深く関係しています。
この患者さんには、施術と並行して胃腸に負担をかけない食生活を意識してもらいました。

具体的には、

  • 胃腸を刺激する辛い食べ物

  • 消化に時間がかかる揚げ物や脂っこい料理

  • 体を冷やす冷たい飲み物やアイス類

これらをなるべく控え、温かく消化の良い食事を心がけるように指導しました。

胃腸の働きが整うことで栄養の吸収が改善し、皮膚の再生力も高まります。
また、冷たい飲み物や刺激物を減らすことで、自律神経の安定にもつながり、かゆみの悪化を防ぐサポートになります。


患者さんの変化

「季節の変わり目でも、以前ほどかゆみに悩まされなくなった」
「肌の調子がいい日が増えたので、人と会うのが気にならなくなった」
「気分が落ち込むことが減り、仕事にも集中できるようになった」

と、3年を通じて徐々に変化を実感されています。

症状が一気に治るわけではありませんが、継続することで心身のバランスが整い、肌の回復力が高まっていく様子が見られました。


鍼灸師からのコメント

アトピー性皮膚炎の症状は、皮膚だけの問題ではなく、自律神経の乱れやストレス、そして胃腸の働きが深く関わっています。

病院での治療と併用しながら、鍼灸で体の内側から整えることで、かゆみや炎症を悪化させる要因をやわらげることができます。


まとめ

病院での治療を続けても改善しにくいアトピー症状に対して、
鍼灸治療は「肌と心を同時に整える」サポートになります。

「かゆみや肌荒れを少しでも軽くしたい」「ストレスで症状が悪化するのをなんとかしたい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

あなたの体質や生活のリズムに合わせた、無理のないペースでのケアをご提案します。

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