むちうち後遺症について
2023年12月7日
むち打ち後に遅れて首の痛みがでてくる理由とその解決策の1つとして鍼灸のアプローチ法を解説していきます。
むち打ち(むちうち)とは
むち打ち(むちうち)は、首に急激な動力が加わることで、首の筋肉や靭帯に損傷を与える外傷性の症状です。 一般的には、交通事故やスポーツの際に起こります。
具体的な状況として、車の後方からの衝突事故で、被害者の首が急激に前後に振られることが挙げられます。 最近では、むち打ち損傷という病名は正しくないということで「外傷性頸部症候群」(または頸椎捻挫、頸部捻挫)と呼ばれるようになりました。
症状
主な症状は ①頭痛 ②頸部痛 ③運動制限 受傷直後は緊張や興奮状態になり痛みや不調を感じないことがあります。 受傷後、数時間あるいは翌日以降、徐々に首・上肢(肩から手)の痛みや痺れなどが強くなり首の可動域制限(動かしにくい)が現れます。
分類
従来
- 捻挫型:後頭部、頸部、背部のこりと痛み
- 神経根型:上肢から手指のしびれと痛み
- 脊髄症型:下肢の痙性麻痺
- バレー・リュー型:めまい、目のかすみ、耳鳴り耳閉感
新グレード
- 軽度の症状。首の痛みや不快感があるが、身体的な所見はほとんどなし。
- 中等度の症状。首の痛みに加えて、筋肉の緊張や動きの制限が見られる。
- 重度の症状。首の痛み、筋肉の緊張、動きの制限に加え、神経的な症状(例えば感覚の鈍化、筋力の低下)がある。
- 非常に重度の症状。上記の症状に加えて、骨の骨折や脊髄損傷などが含まれる。
整骨院、鍼灸院で対応可能な症状は頸部痛、運動制限、神経痛(グレード1~3)です。
頚椎骨折や脱臼・脊髄損傷(脳と体をつなぐ神経の損傷)・脳脊髄液減少症などが認められる場合は、 専門医による検査や治療、外科的処置が必要になります。
できれば、軽症の症状の時に速やかに治療を開始したいです。
むち打ち後遺症のメカニズム
僕は首の痛みがある患者さんには交通事故の有無を聞きます。 数十年前や数年前に追突されたことはあるが、その後に痛みや後遺症もなく過ごせているとよく聞きます。 現症状(首の痛み)はその時の衝撃が今になって出てきていると説明しています。 交通事故の時、首にダメージがあれば、その場で痛みを実感すると思います。
しかし、その場で痛みを感じないのは首にそもそもダメージを被っていないからです。 この際、ダメージを被っているのは主に手と肘です。 運転手の場合、交通事故の状況を考えると衝撃を受ける前と後にハンドルを反射的に強く握るためといわれています。 普段出さない力を目一杯入れるので手や肘を最大緊張させてしまいます。 手首や肘などは肩甲骨の動きと連動しているため、肩甲骨の動きも悪くなり、 肩こり、頭痛、背部痛、五十肩などの症状が後日~数年にかけて現れてきます。
男女差
症状の現れ方には個人差はあれど男女差が見受けられます。その傾向があるということをお伝えします。
女性
事故後すぐに症状が現れ、痛みも6か月以上訴えるケースが多いです。なぜなら、女性は首を支える筋肉量が少ないためです。
男性
首を支える筋肉量が多いため、事故後に痛みを訴えることは少ないが(軽症の場合)、 数年先もしくは定年後に筋肉量が衰えてくると痛みや不快感が再燃してくるケースがあります。
首の痛みの鍼灸治療
目的は首の動きを良くすることです。
主に肩甲骨の内側にあるツボや手、肘にあるツボを使います。 首の痛みの原因は首だけにあるとは限りません。
だから、一人一人の症状に合わせたオーダーメイドの施術が必要になります。
むち打ちとは関係なくとも、首の痛みであれば、上記の方法で対応可能です。
もちろん鍼灸治療による効果や改善期間は個人差があります。
すでに痛みが強く生じている場合は無理に動かさず、病院の受診を検討しましょう。
当院は皆様の健康をサポートし、快適な毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
この情報がむち打ちの後遺症、首の痛みの症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。
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