便秘と鍼灸治療
2024年08月28日
はじめに
便秘とは、「本来体外へ排出されるべき便を、十分な量かつ快適に排出できない状態」として定義されています。つまり、「何日出なければ便秘」といった明確な基準は存在しません。
令和元年に実施された国民生活基礎調査によると、
日本人の便秘に悩む割合は、男性が25.4%、女性が43.7%となっています。
全体的に女性の方が多いものの、65歳以上になると男女ともに便秘の割合が増え、男性では64.1%、女性では72.3%の方が便秘に苦しんでいます。
便秘は、他の症状と併発していることが多く、軽視できない問題です。
たとえ便秘が主訴として現れなくても、腰痛や肩こり、頭痛などの不調の裏に隠れていることがあります。
便秘が引き起こす不快感や体内の毒素蓄積は、ストレスや自律神経の乱れを悪化させ、他の症状をさらに悪化させる可能性があるため、見過ごすことなく、全身の健康を見直すきっかけとすることが大切です。
便は健康のバロメーター
便は、あなたの健康状態を映し出す大切なバロメーターです。朝、スムーズに便が出ると、一日を快適に過ごせるのに、便秘が続くとイライラしてしまうこと、ありませんか?
便は、食べたものから必要な栄養素が吸収された後に残る「不要物」です。この不要物が体内に溜まると、健康に悪影響を及ぼすのは自然なことです。
「毎朝、自然に便が出ること」が理想的です。
こんな便秘は要注意!~すぐに受診が必要です~
本題に入る前に、危険な便秘の兆候についてお伝えしておきます。以下のような症状が見られる場合は、自己判断で放置せず、すぐに医療機関を受診してください。
- 強い腹痛や吐き気、発熱を伴う場合:腸閉塞や大腸の潰瘍、穿孔、クローン病などの重大な疾患が疑われます。直ちに医療機関での治療が必要です。
- 便に血が混ざる場合:痔の悪化だけでなく、大腸がんや直腸潰瘍の可能性も考えられるため、早急な精密検査が必要です。
便秘と鍼灸治療
便秘と鍼灸は非常に相性が良いとされています。
それは、鍼灸による刺激が自律神経のバランスを整え、腸の働きを正常化させることで、自然な排便を促す効果が期待できるからです。
便秘を改善するためには、お腹の硬さをほぐすことが非常に重要です。
便秘に悩む方へのアプローチでは、自律神経に働きかける際に特に注目すべきなのが、おへその周りの硬さです。
この硬さが、自律神経のバランスを崩し、腸の働きを低下させる原因となり、便秘の辛い症状を引き起こします。ですから、この硬さを緩めることが、便秘改善の鍵となります。
当院では、腹部のツボに直接アプローチするのではなく、手足にあるツボを使用します。これにより、腸の働きを助け、副交感神経を優位にすることで、便秘の改善を促します。
さらに、当院では温灸を併用して腸の働きをサポート
温灸は、お腹を温めることで腸の働きをサポートし、便秘の改善に役立ちます。
温熱によって血行が促進され、腸の動きが活発になり、自然な排便が促されます。
また、温灸は自律神経を整え、副交感神経を優位にすることで、リラックス効果をもたらし、ストレスによる便秘の改善にも効果的です。
さらに、冷え性の改善や筋肉の緊張緩和にもつながり、全体的な消化機能を向上させることが期待できます。
便秘でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください
当院では、病院では難しい専門的なアプローチを提供し、あなたの健康をサポートします。
鍼灸治療では、自律神経に働きかけることで、根本的な改善を目指します。
病院での一般的な治療ではなく、個別の体質や症状に合わせた施術を行い、自然な排便と全身の健康を取り戻すお手伝いをします。
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