五十肩について
2023年11月23日
五十肩(肩関節周囲炎)とは?
五十肩は、肩関節の周りに炎症が起き、肩をスムーズに動かすことができなくなる状態です。一般的には、40歳から60歳の間に多く見られることから「五十肩」と呼ばれています。肩を上げたり、背中に手を回すなどの動きが困難になり、しばしば痛みを伴います。
なぜ五十肩は発症するの?
肩は非常に動きやすい関節ですが、その柔軟性が原因で不安定になりやすいです。この不安定さが炎症や痛みの原因となります。また、加齢による関節や軟骨の摩耗も影響することがあります。
症状の進行
五十肩の症状は外側から始まり、徐々に肩の中心部にも及びます。最初は肩の外側が痛むことが多いですが、症状が進行すると、肩全体に痛みや動きの制限が現れるようになります。
早期発見・治療の重要性
五十肩は早期に発見し、適切な治療を行うことで、症状の悪化を防ぐことが可能です。初期段階でのストレッチや物理療法が効果的ですが、放置すると痛みや動きの制限が深刻化し、治療が困難になることもあります。
五十肩の進行
進行の過程:五十肩は段階を経て進行します。最初は痛みが強いけれど動かせる状態から、動かせなくなる状態、そして徐々に回復していきます。
進行度(重症度)は以下の通りです。数字が多くなるほど炎症が内側に進行しています。
①肩こり(猫背や姿勢不良による肩の張りや凝り感)
↓
➁肩関節周囲炎(肩は挙がるけど痛い)
↓
③腱板炎(まだ動かせるけど力が入りにくい)
↓
④上腕二頭筋長頭腱炎(肩の前の痛みで重たい物が持てなくなる)
↓
⑤腱板粗部炎(肩の前の痛み、髪を洗うのができなくなる)
↓
⑥癒着性肩関節包炎(凍結肩と呼ばれていて、すべての方向に動きの制限と痛みがでる)
重要性:早期に発見し、適切な治療を行うことで、症状の悪化を防げます。
誰に起こりやすい?
リスクファクター:デスクワークをしている人や糖尿病の方に多く見られます。長時間同じ姿勢や血糖コントロール不良が影響します。
五十肩と似た症状
注意点:これは肩の重要な安定装置である腱が切れ、力が入りにくくなる症状です。
事故による急激な負傷、年齢とともに生じる摩耗、あるいは小さな怪我が繰り返されることで起こる腱板の断裂が原因です。拘縮が少なく、肩の上げ下げに痛みや音がある場合、腱板損傷を疑う必要があります。
五十肩の治療方法
1. 痛みの管理
炎症が原因なので、最初は痛みを和らげることが大切。必要に応じて薬物療法や注射を行います。痛みが強いときは、患部を休めることが重要です。
2. セルフリハビリ
痛みが減ったら、動かせる範囲で肩を少しずつ動かし始めます。
万歳ができる場合は、少しずつ高く上げる運動を増やし、動かすことが難しい場合は、手を前に出したり、内側や外側にゆっくりと動かしたりすることから始めます。
3. 生活習慣の見直し
デスクワークの人は正しい姿勢で作業を行い、適宜ストレッチを取り入れましょう。
4. 温熱療法
温めることで血流を良くし、筋肉を柔らかくする効果があります。
お風呂でしっかりと肩を温めることで、自然と柔軟性が増してきます。
5. 専門医のサポート
自己管理で改善が見られない場合は、専門医の診断と治療を受けることが大切です。
場合によっては内視鏡手術や関節鏡下関節包リリースといった治療法が選択されることもあります。
まとめ
五十肩は、早期発見と適切な治療が鍵です。痛みの理解と適切な治療で、快適な日常を取り戻しましょう。この情報が五十肩で悩む方々の参考になれば幸いです。
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