腰痛治療の一例
2024年08月21日
はじめに
腰痛は肩こりに並び、国民的な有訴者(訴えの多い症状)があります。
誰でも、一度は腰の痛みを感じたことはあるのではないでしょうか。
今回は、腰痛に対して、実践的にどのような治療を行っているかお話ししていきます。
ただし、腰痛はにんの転移や感染、骨折、内臓疾患など重大な疾患が隠れていることがあります。
- 20歳以下または55歳以上
- 時間や活動性に関係のない腰痛
- 胸部痛
- がん
- 体重減少
- 広範囲に及ぶ神経症状(主に下肢のしびれや痛み、脱力、排尿排便感覚などの異常のことを言います)
- 発熱
腰痛と同時にこれらに該当する場合は、すみやかに専門医への受診をお願いいたします。
腰痛の好発する発生時間帯・曜日
治療の話をする前に、腰痛にならないために、気を付けておいた方がいい時間帯や曜日があることについて知っていただきたいです。
実は、腰痛およびぎっくり腰は、午前中の発生頻度が高く、特に9時~10時にピークを迎えます。
どうしてなのか、それは、寝ているときに寝返りができない状況か寝返りが不十分な状態に陥ると、腰の筋肉の血流が悪くなります。そのような状態で重たい物を持った時、下の物を取ろうと前にかがむ際に、腰痛またはギックリ腰を起こしやすくなります。
ソファや慣れてない場所では寝ないこと、寝返りしやすい環境を整えることが大切です。
曜日については、月曜日と連休明けです。
※商業関係者や医療・介護関係者にはこの傾向はみられない
どうしてなのか、分かってきたのではないでしょうか。
休みの日は、仕事の日と比べて活動量が低下します。いつもより長く寝ていたり、家でゆっくり過ごすことが多いため、月曜日または連休明けに活動量が一気に増えると、腰に負担がかかってしまい、腰を傷めてしまうということです。
治療の考え方
活法の概念になりますが、
動則不痛 不動則痛 (動けば痛くない、動かなければ痛い)という考え方が基になっています。
つまり、痛みの元は「動きの止まったところに痛みが出る」と考え、「動かすことで痛みがなくなる」ということです。
これを腰痛の治療にも応用していきます。
腰痛の治療の一例
30代 男性 立ち仕事
年に何度かギックリ腰を発症し、その際は、身動きを取れない程である。
普段から重たい物を持つことが多く、前かがみの際に腰痛や不安感がある。
動きを確認したところ、前かがみをした時と、後ろに反った時に、腰に痛みがあったので、太ももの後面と膝裏のツボに鍼をして、腰の痛みを軽減させることができました。
腰に治療するものじゃないの?と思うかもしれませんが、この方の場合は、腰に原因はなく、長時間の立ち仕事による影響で下半身の筋肉に負担がかかっており、それで腰痛を発症していたケースでした。
もちろん、患部に治療を施すことはあるのですが、痛みの原因の多くは、必ずしも痛みがある部分ではないということです。
これらのバランスの歪みを整えることで動かしやすい身体のお手伝いをしていきます。
まとめ
今回は、腰痛の好発する発生時間帯・曜日と腰痛に対する鍼治療の一例についてお話ししました。
腰痛やギックリ腰を頻発していると、どうしても活動に制限がかかるので、生活・仕事の質が低下しかねません。
仕事や趣味を思いっきり楽しむなら、動きがしやすい身体があってもいいはずです。
愛車にもオイル交換が必要なように、自分の身体も時々はメンテナンスをして快適な状態をキープしていきましょう。
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