顔面神経麻痺の鍼灸治療について

2024年10月1日

あなたはこのようなお悩みはありませんか?

□目がうまく閉じない

□眉が動かない

□口元から水がこぼれる

□朝鏡をみたら、顔が曲がっていた

□耳の後ろに痛みや違和感がある

もしもこんな症状があらわれたら、

それは顔面神経麻痺かもしれません。

 

このような症状や朝起きて、

いつもより顔に違和感があったら、

速やかに耳鼻咽喉科・頭頸部外科の受診をお願いします。

3日以内にと言われていますが、

早ければ早いほど良いので待ったなしです。

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顔面神経麻痺は顔の筋肉が動きづらくなる病気

顔面神経という神経がなにかしらの要因で圧迫されたり、

損傷することによって起こるとされています。

 

一般的な原因として、

ベル麻痺(単純ヘルペスウイルス)、

ハント症候群(水痘・帯状疱疹ウイルス)です。

 

先ほど、なにかしらの要因とお伝えしましたが、外傷以外で顔面神経麻痺を発症する原因として、疲れやストレスによるものです。

 

疲れやストレスにより免疫が下がると、

体内にあるウイルスが再活性して、

顔面神経を圧迫してしまうのです。

 

初期の段階で適切な処置ができていれば、

8割の方が1~2ヶ月の治療で、

ほぼ元の状態に戻るといわれています。

 

しかし、残念ながら、

適切な処置を行ったにもかかわらず、

後遺症が残ってしまう方も存在しています。

 

後遺症として、顔の非対称、微細な顔面動作の困難、表情筋の緊張や痛みなどがあります。

これらの症状は、日常生活に大きな影響を与え、自信や社交性に影響を及ぼすことがあります。

 

これから本題に入りますが、鍼灸が顔面神経麻痺にどのような効果が期待できるかお話しますね。

 

顔面神経麻痺に鍼灸ができること

前提として、

顔面神経麻痺は顔面の筋肉の緊張やコリで

起きているわけではなく、

顔面神経の障害です。

 

ですから、

顔面神経を圧迫している原因を取り除くことをしていきます。

 

全身を確認していく必要がありますが、

特に顎
・肩・首・鎖骨・肩甲骨に関わる筋肉の緊張を調べていきます。

これらに関係しているのが

『胸鎖乳突筋』という首の前にある筋肉です。

胸鎖乳突筋イラスト - No: 23193841|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」

後遺症が残る方の特徴として、

無自覚でも肩こり・首こりがあります。

また、耳の後ろに違和感や痛みを感じていることがあります。

 

それらが顔面神経麻痺の根本的な原因と捉え、

顔面神経に関連するツボに鍼を施すことで、

顔面神経への血流を促進し、

顔の筋肉の柔軟性を改善します。

これにより、

自然な顔の動きが回復する効果が期待できます。

 

また、疲れやストレスがきっかけとなり、

免疫が低下し、顔面神経麻痺を発症します。

 

自律神経の乱れも出てきますから、

胃腸の不調が出てきたり、睡眠不足になり、

呼吸が浅い状態になることが多いです。

 

鍼灸治療は内臓の働きを活発にさせて、

自然治癒力を高める効果もあるので、

繰り返さないためにも

内臓へのアプローチも併せて行います。

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今回の記事をみて、

鍼灸を通じて、

顔面神経麻痺の後遺症で苦しむ方々の光明となり、

助けになれれば幸いです。

お悩みの方はご相談ください。

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顔面神経麻痺の治療に対する疑問

いつ鍼灸院に相談したらいいの?

症状が現れたら、できるだけ早く受診されることを推奨します。発症後すぐに治療を始めることで、回復の可能性が向上するためです。

病院と併用でも、もちろん構いません。

患部に鍼をしたり、マッサージを行いますか?

いいえ。

顔の筋肉が問題あるわけではないので、直接的な刺激は行いません。

後遺症のリスクが高まる可能性があるためです。

通院ペースは?

通常、治療の頻度は週に2〜3回を推奨しています。

治療期間は大体1〜3ヶ月を目安にしてください。

発症から早く治療を開始出来たら、回数は少なくて済む可能性があります。

発症から1カ月以内であれば、日数や回数はかかるものの完治を見込める可能性はあります。

しかし、3ヶ月以上、発症から経過している場合は、治療は長期になるでしょう。

諦めずに少しでも改善したいという方は、鍼灸という選択肢も検討していただきたいです。

普段、なにをしたらいい?

十分な休息を取ること

・無理やり顔の筋肉を動かしたり、強いマッサージはしないこと

・冷やさないこと(ホットタオルなどで温めるのは有効)

・喫煙は控えること

・ストレスを溜めないこと