首の痛みで眠れない方へ|2回の鍼治療で改善した症例
2025年10月29日
「夜になると首から肩甲骨にかけてズキズキ痛み、仰向けで寝ることもできない…」
そんな悩みを抱えて、50代の女性が来院されました。
お仕事は介護職。人の身体を支えることが多く、肩や首への負担は大きい職業です。
3年前から痛みを感じはじめ、次第に夜も眠れなくなるほど悪化していったそうです。
整形外科では「検査に異常なし」と言われ、湿布や痛み止めで様子を見るように指示されたものの、症状は変わらず。マッサージや整体にも通われたそうですが、改善の兆しは見えませんでした。「このまま一生眠れないのでは…」という不安を抱えながら、藁にもすがる思いで来院されたのがきっかけでした。

初診時の状態は、首の左に振り向く動きが制限され、左を向くと肩甲骨の内側に痛みが走る状態でした。触れると、頸部から肩甲骨周囲の筋肉が強くこわばっており、まるで板のように硬くなっていました。長年の緊張と疲労が積み重なり、筋肉が常に力を抜けない状態だったのです。
治療では、まず頭の「額(ひたい)」にあるツボに鍼を1本。繊細な刺激を与えると、すぐに首の動きがスムーズになり、患者様ご自身も「動かしやすい!」と驚かれていました。続いて全身のバランスを整える施術を行い、筋肉の緊張をゆるめ、血流と気の巡りを整えていきました。施術後は「久しぶりに体が軽い」と笑顔が見られました。
そして2回目の治療のとき、患者様から嬉しい言葉をいただきました。
「先生、昨日は仰向けで眠れました!」
これまで痛みで寝返りを打つたびに目が覚めていたのが、久しぶりにぐっすり眠れたとのこと。朝起きたときの体のこわばりも軽く、首の動きが自然に戻ってきていました。
この方のように、長引く首や肩甲骨の痛みには、単なる筋肉疲労だけでなく、自律神経のバランスの乱れが関係していることがあります。痛みが続くことで常に体が緊張状態になり、夜になってもリラックスできずに眠れない。鍼灸では、そうした「体の緊張のスイッチ」をやさしくリセットするように働きかけます。
鍼灸治療の魅力は、痛みを取るだけでなく、身体全体の調和を整えることにあります。
痛みのある部分にだけ注目するのではなく、「なぜその場所に負担がかかったのか」「どこがバランスを崩しているのか」を見極めながら治療を行うことで、根本的な回復を目指します。今回の患者様も、局所の緊張を緩めながら全身のバランスを整えることで、自然と眠りが戻っていきました。これは、身体が本来持っている回復力が再び働きはじめた証拠です。
「痛みで眠れない」「何をしても良くならない」と悩まれている方は少なくありません。
長引く痛みを放っておくと、さらに筋肉のこわばりや自律神経の乱れが進み、回復に時間がかかってしまいます。
お一人おひとりの体の状態を丁寧に確認し、安心して治療を受けていただけるようサポートしています。
同じようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください
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