腰部脊柱管狭窄症について
2023年09月6日
今回の記事では、腰部脊柱管狭窄症に対する鍼灸施術の可能性についてお話しします。
腰部脊柱管狭窄症とは?
日常生活において、腰痛は非常に一般的な問題であり、
特に腰部脊柱管狭窄症は、加齢と共にリスクが高まる疾患です。
腰の骨が変形したり、軟部組織が厚くなったりして、脊柱管を通っている神経を圧迫し、歩行や立位により痛みや痺れ、脱力感が生じ、歩行障害が出現し、前屈みの姿勢にて症状が消失、軽減することをいいます。
特に、前屈みで症状が消失、軽減するのが特徴的です。
この病気は、加齢や様々な要因によって引き起こされます。
この疾患は日常生活に多大な影響を与え、患者さんの生活の質を著しく低下させます。
狭窄症の分類
狭窄症には、分類が3つあります。
- 神経根型
- 馬尾型
- 混合型
通常の治療方法
それぞれの型について詳細に説明することはここでは割愛しますが、いずれの場合でも、間欠跛行(前屈みや安静時に症状が消失する)が明らかにある場合は、専門医への受診をおすすめします。
また、膀胱直腸障害や会陰部障害、下肢の麻痺が強い場合は、初めから観血的療法(手術)が適応になります。
鍼灸施術とその効果
さて、鍼灸施術についてお話ししましょう。
鍼灸施術とは、中国の伝統的な医療技術で、鍼(はり)を使って体の特定の点に刺激を与えたり、灸(きゅう)を使って体の特定の点を温めることで、体のバランスを整え、病気や痛みを治す方法です。
狭窄症の場合、鍼灸施術では根治は難しいです。ですが、鍼や温熱療法で腰周辺の筋肉を緩め、循環状態を良くすることは可能です。
すると、歩く距離が増えたり、症状の出現を抑えることができるので、生活の質の向上に貢献できます。実際、効果があったという人は何人もいます。
私自身も、狭窄症に対して、整動鍼による神経痛の分布を用いて施術を行ったり、鍼通電や灸で筋緊張や循環状態を変化させたりしています。
施術回数とその重要性
狭窄症や強い神経痛の場合、1回の鍼治療で効果を実感できることは稀です。5回以上の施術を受けていただきたいと考えています。
高齢者における治療選択
また、高齢者では、合併症のため観血療法(手術)が困難な場合があり、どんなに症状があっても保存療法しか選択肢がない場合もあります。
もし、あなたの身近に、腰部脊柱管狭窄症で困っている方がいらっしゃるなら、鍼灸施術も一つの選択肢として検討していただけると幸いです。あなたの健やかな生活の一助になるかもしれません。
まとめ
総じて、腰部脊柱管狭窄症は、加齢や様々な要因によって引き起こされる、神経を圧迫し、歩行障害を引き起こす病気です。
この病気の根治は難しいですが、鍼灸施術で腰周辺の筋肉を緩め、循環状態を良くすることで、歩行障害の改善や生活の質の向上が期待できます。
もちろん、症状や合併症の状況によっては、鍼灸施術が適していない場合もありますので、専門医の診断を受けた上で、治療方法を選択することが大切です。
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