突発性難聴について
2023年10月13日
突然周りの音や会話が聞こえづらかったことはありませんか?
聴力を取り戻すためにどういう対策が必要なのか、前もって知っておいて損はありません。
1番大事なのは突発性難聴を発症したら速やかに耳鼻科へ受診することです。
理想は2日以内です。
受診後、適切に治療を施されたにも関わらず聴力に変化がない場合、筋肉のコリが影響しているかもしれません。
今回は突発性難聴がなぜ早期治療が大事なのかと耳周囲の筋肉のコリを緩和させる鍼灸治療の方法についてお話しします。
突発性難聴とは
ある日突然、片方の耳が聞こえが悪くなる疾患です。
内耳性の疾患で、通常は片側のみ。
耳鳴、耳閉塞感、時にめまいを伴います。
めまい、難聴発作が反復して起こることはありません。
もし反復する場合、メニエール病や聴神経腫瘍などの他の病気の可能性もあります。
(突発性難聴は発症後から通院するまで難聴の程度が変わりません)
子供から高齢者までどの年齢でも発症する可能性があり、特に働き盛りの40~60歳代に多くみられます。
ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすいことがわかっています。
病院の治療で最も行われるのは、
ステロイドホルモン剤と血管拡張剤を用います。
聴力の完全回復する確率 30%
聴力は戻るが何かしらの後遺症が残る 50%
聴力の回復が見られない 20%
突発性難聴は時間との勝負
発症後1週間以内に治療を開始することが重要で時間との勝負です。
病院での投薬治療、鍼灸治療は
発症後48時間以内に開始するのが理想です。
鍼灸治療は病院の治療と並行して行うことができます。
突発性難聴で病院の投薬治療を1~2週間継続しても改善がみられなかった場合、
治療法の1つとして鍼灸治療を試す方が多いです。
1週間と待たずに早めに鍼灸をお試しください。
突発性難聴の考えうる原因
原因は明確にはよくわかっていないが
①内耳循環障害説
②ウイルス感染説
③日常生活上のストレス説
などが関与しているといわれています。
①内耳循環障害説
なにかしらの原因で内耳に行く血流が断続的に阻害されて耳に血管栄養が届きにくくなっている状態。
顎関節の硬さ、鼻炎や鼻詰まり、首・肩こりなどが内耳への血流を滞らせます。
②ウイルス感染説
ムンプスウイルスによる感染
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)により難聴を引き起こすことがあります。
③日常生活上のストレス説
ストレスにより交感神経優位になると血管が収縮します。
血管が収縮すると内耳の血流が不足します。
圧倒的に休息が足りていなくて、睡眠の質、必要な睡眠時間が取れていないことが多い。
睡眠の質を高めて身体が休息出来るように導いていきます。
鍼灸治療で対応できるのは①と③です。
鍼灸治療
①であった通り
突発性難聴の鍼灸治療では耳や耳周囲に鍼をするのではなく
主に「顎関節」「鼻炎」「首・肩こり」の症状や緊張を緩めていきます。
これらの緊張を解くために多くは手足のツボを使用します。
必要に応じて腰部や臀部、肩甲骨周囲のツボを使用します。
顎関節の緊張
顎関節の硬さは無自覚であることが多く、
歯ぎしりや口が開きにくいといった症状が内耳への血液循環を滞らせます。
鼻炎
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、花粉症の既往で鼻の上部に炎症があると内耳循環に影響を与えます。
首・肩こり
胸鎖乳突筋や僧帽筋、肩甲挙筋といった筋肉の過緊張は自律神経(交感神経)の興奮を助長させます。
治療頻度
必要通院ペースは、週に2〜3回です。
治療期間の目安は1〜3ヶ月程度です。
発症から通院までが早ければ早いほど少ない通院回数で改善します。
ご持参いただくもの
通院中の耳鼻科にて聴力を客観的に評価するため、聴力検査表(オージオグラム)を受け取りそれをご持参ください。
2週間に1回のペースで聴力検査をお願いします。
なお、この検査表は現在の状態や通院ペースの調整を行うために使います。
必ずしもなくてはならない物ではないので、ご安心ください。
まとめ
突然耳が聞こえなくなったら
すぐに耳鼻科を受診してください。
放置していると慢性化し
後遺症として耳鳴や耳の詰まり、聞こえなくなる可能性があります。
早期に治療を開始することで
治癒する可能性があります。
突然耳の閉塞感や聞こえが悪くなったら迷ってないで
仕事や家事をお休みして
速やかに治療を開始しましょう。
◆当院へのご予約方法◆
電話・web予約・LINE
からご予約調整できますが
LINEから友達登録して頂きチャットでご予約して頂くと
一番スムーズに対応できますのでおススメです。