過敏性腸症候群について
2023年10月21日
原因不明の腹痛、便秘や下痢を繰り返す症状に悩まされていませんか?
それは「過敏性腸症候群」かもしれません。
日本人の10%程度は過敏性腸症候群であるとされており、この病気は決して珍しいものではありません。
症状柄、誰にも相談できず、困っている人も多いのが現状です。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群(以下略:IBS)は、
腸の検査や血液検査で明らかな異常が認められないにもかかわらず腹痛や腹部の不快感を伴って便秘や下痢が長く続く病気です。
日本人のおよそ10人に1人がIBSに当てはまると推定されており、
比較的に若年層に多くみられます。
過敏性腸症候群の好発年齢は20〜40代に多く、男女比は1:1.6とやや女性に多いです。
最近では男女問わず10代の発症率も増えています。
過敏性腸症候群の成因
原因は明確には不明ですが
「ストレス」や「腸の知覚過敏」が要因になっていると考えられています。
腸は第二の脳といわれ、独自の神経ネットワークを持っており、脳からの指令がなくても独立して働くことができます。
そして腸と脳は、「腸脳相関」といって密接に影響を及ぼし合っています。
IBSは
脳から腸に向かう信号と腸から脳に向かう信号の両方が強くなっています。
ストレスは脳から腸に向かう信号を強くし自律神経・内分泌を介して消化管運動を変化させます。
強く大きなストレスを受ける
↓
脳が自律神経を介して腸にストレスの刺激を伝える
↓
腸は知覚過敏状態になり、腹痛や便秘・下痢といった症状を呈します。
過敏性腸症候群の3つのタイプと症状
IBSには、3つのタイプがあります。
下痢型→比較的に男性に多い
便秘型→比較的に女性に多く若い人に多い
混合型→一定期間で下痢と便秘を繰り返す
+ガス症状も伴うこともあります。
これらの症状に加え
腹痛や腹部の不快感を伴います。
過敏性腸症候群の鍼灸治療
鍼灸治療ではお腹の緊張を和らげる目的で行います。
お腹を独自のエリアに分けてそのエリアにあるお腹の痛み・硬さ、
不快感を取り除くため手足のツボを使って治療していきます。
そしてツボに鍼をして
お腹の緊張しているエリアの緩みが出れば
そのまま鍼を10分ほど置いて
お腹の緊張がなくなったら終了です。
お腹に鍼をすることはありません。
手足に鍼をしてなぜお腹が柔らかくなるかというと‥
鍼の刺激は神経を介して脳に伝わり
自律神経のバランスを正常に戻すことができます。
脳と腸の相関関係で
自律神経が整えば腸も整います。
まとめ
現代は食の欧米化による食生活の変化やSNSなどのメディアにより
腸と脳へのストレスを受けやすくなっています。
IBSはやはり生活習慣を整えて体質改善をしていくのが1番の治療法です。
ですが、人間関係によるストレスや家庭環境によって強いストレスを抱えていると
いくら適切な治療を受けていても根本的な改善は難しいです。
ですから、周りの人が思いやりを持って寄り添うこと、そして話を聴くことが大切です。
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