顎関節症について

2023年10月26日

顎関節症とは

「あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)」

「口が開かない(開口障害)」

「あごを動かすと音がする(顎関節雑音)」などの症状が現れます。

慢性化が進むと、これらの症状のほかに頭痛、肩こり、めまい、目の疲れなどの多様な副症状がみられることもあります。

伝統的な治療法にはスプリント(マウスピース)や薬物療法がありますが、
これらの治療が必ずしも全ての患者に対して効果を発揮するわけではないことが認識されています。

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顎関節症の原因の一つに、「歯列接触癖」が最近注目されています。

歯列接触癖とは、何かに集中している時や緊張や不安により無意識に上下の歯をわずかに軽く接触させる癖のことです。

そのため『かみしめ癖』や『くいしばり癖』とも呼ばれたりします。

一般的に安静時の上下の歯は触れ合わずに2ミリ前後離れている(安静空隙)のが正常です。

歯の接触時間1日約20分といわれています。

これはストレスやパソコン作業、スマホの操作、家事などの活動が原因で引き起こされることがあります。

歯列接触癖があると、常に歯の神経を圧迫したり血流障害を生じてしまいます。

すると知覚過敏症状が現れたり、進行すると歯周病が悪化しやすくなります。

また顎や首の筋肉の緊張させるため、肩こり・首こり、頭痛の原因になります。

顎関節症は「身体全体」を整えることが重要

顎関節症を本質的に解決するためには、顎だけでなく「全体」を見る視点が必要です。

その理由は、顎関節症は顎の問題だけでなく、全身の緊張やストレスも大きく影響するからです。

特に、顎関節の過緊張や噛みしめ癖は頭痛や耳鳴りといった他の症状を引き起こす可能性があります。

さらに、肩甲骨と顎関節の連動した緊張も問題となり得ます。

これらの問題を解決するには、全身の筋肉や骨格の状態を理解し、適切に調整することが重要です。

 

鍼灸師の腕の見せ所

鍼灸師は全体的な調整を行い、顎の負担を軽減します。

具体的には、肩甲骨や背骨の動きを改善するツボへの鍼治療を行います。

この全体的な視点と適切な治療法の選択が、顎関節症の本質的な解決を目指す上で不可欠です。

顎だけに注目した治療は結果的に回復を遅らせてしまいます。

そのため、顎関節症に対する取り組みでは、

全体を理解し、各要素を見逃さず、全体のバランスを考慮した治療法が

顎関節症の真の解決への鍵となります。

治療頻度

治療開始初期は週に1〜2回です。

不安定期のため、治療後は良好でも間隔を空けたら徐々に元に戻ろうとします。

戻りきる前に治療を重ねることが大切です。

安定期に入ったら2週間~3週間に1回です。

治療期間の目安は1〜3ヶ月程度です。

その後、月1回のメンテナンスをお勧めします。

症状がぶり返さないように日頃のセルフケアもご提案します。

 

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