耳鳴りについて
2023年11月3日
耳鳴りについて知ろう: 鍼灸治療でのアプローチ
今回は、耳鳴りの原因や特徴、そして鍼灸でどのように改善できるかについてお伝えします。
耳鳴りの正体
耳鳴りは、「ゴーン」や「キーン」のような音が聞こえる現象で、自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りが存在します。感音性難聴に伴う耳鳴りが多く、これは内耳や脳の障害によって高音域が聞こえにくくなるものです。
耳鳴りは、脳が外からの音が不足していると感じて、その空白を埋めようとして生み出す「仮想の音」です。血流障害が一因とされており、ストレスや疲労も関連していることがあります。
さらに生活習慣病などの糖尿病や騒音(工事や土木作業)によっても耳鳴りを引き起こすことがあります。
耳鳴りの鑑別診断の重要性
耳鳴りの診断では、伝音系か感音系の障害かを見極め、それに伴う症状を詳しく調べます。例えば、メニエール病や突発性難聴などは、めまいや難聴を伴うことがあります。中耳炎の場合、耳痛や耳漏れが確認できます。全身疾患が原因の場合もあり、それぞれ適切な対応が求められます。
加齢を伴って起こる難聴・耳鳴りもあります。それを加齢性難聴といいます。
加齢性難聴は、年を取ると起こる聴力の低下です。年を重ねるごとに、体全体が少しずつ老化していくように、耳も徐々にその機能を失い始めます。耳は音を聞くための大切な部分で、音を感じる細胞が耳の中にあります。しかし、年を取るとこれらの細胞が弱くなり、特に高い音が聞き取りにくくなります。
鍼灸治療のアプローチ
鍼灸治療が感音性難聴による耳鳴りの改善を目指し、特に内耳の血流改善に注力します。
具体的には、内耳の血流改善を促すために、顎関節の緊張を緩和し、首や肩のコリを解消する治療を行います。顎関節は耳と密接に関連しており、その緊張が耳鳴りを引き起こすこともあります。
個別の治療プラン
一般的には患者様の体調や症状に合わせて、週に2~3回、1~3ヶ月間を目安に治療を行います。個々の状況に応じて、最適な治療プランを提供します。
耳の症状には早期発見・早期治療が非常に大切です。初期の段階で対処することで、症状の進行を遅らせ、生活の質を保つことができます。
耳鳴りの治療では、脳が正常化する過程で一時的に耳鳴りが強くなることがあります。しかし、これは治療が効果を示している証拠でもあります。患者様には心配せず、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。
加齢性難聴は、年齢と共に内耳の細胞が減少して聞こえにくくなる状態を指します。この症状は根治が難しいですが、適切な治療によって日常生活における聞こえの改善や、進行の遅延を図ることができます。
耳鳴りにお悩みの方は、一度ご相談ください。
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